その他の汚染物質
キレイな空気で暮らすための知恵
それらの知識と対策
有機化合物の一種であるホルムアルデヒドは、メタノールが酸化する時に無色の気体として発生する毒性の強い物質です。家を建てる時に使われる新建材や樹脂系の塗料、接着剤から多く発生するため、新築の家で生活している人の健康を次々と害した「シックハウス症候群」というものを生み出しました。症状としては、人の粘膜から刺激を与え、目の痛み、鼻水、喉の渇き、咳などが出て、蓄積が進むと「化学物質過敏症」にまで発展して、通常の生活が出来なくなるほど危険な物質です。現在は、建築基準法により、一定数値より上回る建物は建てられないことになっていますが、ドイツやスイスなどエコロジー先進国に比べるとまだまだ基準は高くはありません。つまり、少なくはなっているけれどその範囲内ではホルムアルデヒドが発生する建材で家が建てられているということになります。
漆喰は消石灰が主成分で空気と触れ合って石灰石に戻ろうとする再石灰化で固まります。その過程でホルムアルデヒドは発生しません。そして、その主原料である消石灰はホルムアルデヒドを吸着して中和する特性があります。発生しないだけではなく、他のものから発生したホルムアルデヒドを吸着・中和させることが出来るということです。この天然の空気清浄効果は、建材の中でも唯一漆喰だけが持つ機能です。しかし、漆喰と言っても、粘土や凝固のために樹脂や化学物質を混ぜたものは同じ効果を期待することは難しいと言えます。
人が嫌に感じる悪臭のもとは、ほんとんど酸性臭、塩基性臭、そしてアルデヒド臭に分けられると言われています。家の中にはその3大悪臭の基がたくさんあるのです。
・汗や体臭に含まれる酢酸
・卵などの硫化水素臭(硫黄)
・トイレや糞尿のアンモニア臭
・焼き魚や生魚のアミン類臭
・合板や集成材に使われる接着剤
・塗料などに含まれる合成樹脂
どうして漆喰は消臭することができるのでしょうか?消臭のメカニズムを紐解いていきましょう。消石灰は化学名では水酸化カルシウムと言います。水酸化カルシウムはカルシウムイオンと水酸化物イオンと結合してできています。この水酸化物イオン(マイナスイオン)は、悪臭物質(プラスイオン)と結合して、悪臭物質を無臭の化合物に変化させるのです。つまり、漆喰は天然のマイナスイオン効果で部屋の空気の匂いを取り除いてくれるのです。
出典:[全て当社調べ]天然スイス漆喰による実験
人の体に入り込んで病気を引き起こすウイルスや細菌は、生活する中で遭遇しないことは難しいものです。体に入ったウィルス・細菌は、唾や鼻水などが付着したものや空気によって感染します。感染を広げないためには、手洗いうがいをして部屋の換気をこまめに行うことで部屋の中の空気をできるだけキレイに保つことが大事です。漆喰は、この細菌やウィルスに対しても良い効果が期待できる機能があるのです。ウイルスや細菌にとって増殖しやすい、または生存しやすい環境があります。スイスウォールの性質が強度のアルカリ性であるため、ウイルスや細菌が生存していくことができないため増殖を防げるのです。鳥インフルエンザの消毒に使われている白い粉末は消石灰が使われています。漆喰の主成分である消石灰は様々なことで私たちの生活を助けてくれているのです。
空気の汚れは初期段階では基本的に目に見えないものが多いので意識をすることは少ないかもしれません。しかし、ここまで見てきたことでわかるように空気の汚れは人の健康に直結しています。家族みんなが健康に暮らすために、室内環境を良くすることは大切なことです。天然スイス漆喰は部屋の中のキレイな空気を保つこと、そして汚れた空気をキレイにすることをお手伝いすることができます。自然素材は、元から身体に悪いものを放出しません。そして、天然スイス漆喰は天然の空気清浄機能によってお部屋の空気をキレイにします。