漆喰は消石灰を主成分とし、自然素材ならではの白さや質感が特徴の素材です。そして、珪藻土は植物性プランクトンの化石が堆積してできた土からできたものになり多孔質の特質を持ちます。違いとして、漆喰は自らが固まる性質を持ちますが、珪藻土は糊や接着剤を混ぜることで塗り壁材になります。
スイスアルプスから採れる高純度の石灰石を使い、製法へもこだわるため、安全性の高さ・光り輝くような白さ・アルカリ性の高さ・柔軟性などに大きな違いがあります。詳しくは、「歴史と取り組み」のページをご覧ください。
クロスと比べて、約3〜5倍の価格になります。導入コストはクロスよりも高くなりますが、クロスでは得られない高い調湿性があり、室内中の湿気をコントロールして快適に過ごすことができます。また新築時の不快なにおいやアレルギーの原因になる化学物質を仕上げ面には含まない為、子どもや化学物質に敏感な方へは安全な室内環境をつくることができます。
漆喰の原料である消石灰は、化学名では水酸化カルシウムと言います。水酸化カルシウムはカルシウムイオンと水酸化物イオンというイオンが結合してできています。この水酸化物イオン(マイナスイオン)は、悪臭物質(プラスイオン)と結合して、悪臭物質を無臭の化合物に変化させる効果があります。ただし、合成樹脂などを含まない天然の漆喰でなければその効果は期待できません。
ビニールクロスのように模様替えなどを気軽に張り替えでできるものではないということや、トータルコストでは安くなることが多いですが、導入コストは新建材の仕上げに比べると高くなります。自然素材であるため、補修可能な程度の軽微な汚れや割れもございます。スイスウォールは合成樹脂を含まない天然の漆喰であるため、補修は簡単です。メンテナンスページをご参照ください。
基本的には半永久的に白さを保つことができます。スイスウォールの粒子は無色透明ですので、色あせ、色落ちはありません。 ただ表面上に汚れが付着した場合は専用のメンテナンス製品をご使用頂くか、市販の漂白剤を使います。特に外壁に関しては立地条件、構造等において汚れが壁を常に伝わないようにする注意が必要です。
時間が経つほどに硬度が増し、頑丈な壁になります。カルクウォールは、土壁のようにポロポロこぼれ落ちてくるようなことはありません。むしろ、時間が経つほどに硬度が増していき、頑丈な壁になります。 耐久性は100年以上とも言われています。大切に住まい続けることで、一生のお付き合いとなるかもしれませんね。
表面的に付着した手垢などの汚れについては、プラスチック消しゴムやメラミンスポンジ等で、こすり落とすことができます。染み込んだような汚れについては、紙やすり(#400番程度)で削り落としてください。 削り落とした部分に、カルクウォールを塗り足すことも可能です。補修直後は色ムラのように見えることもありますが、時間が経つと徐々に素地に馴染んで、目立たなくなります。
カルクファサードには、汚れを自分で分解する自浄作用があります。陽当りや水蒸気の移動により自浄作用が働き、外壁の汚れは自然分解されることがあります。 この作用を利用し、キッチン用漂白剤を水で薄め霧吹きで吹きかけたり、ローラーで塗布すると、汚れの分解が促進されることもあります。 汚れの程度や気象条件等によって、かかる時間が変わりますが、どうしても落ちない汚れに関しては、補修用の「カルクファルベ」を上塗りすることで真っ白に戻すことができます。
個人の感覚の差があると思いますが、決してDIYに不向きの壁材ではありません。カルクウォールは、私たちのようなプロの左官からも評判の高い天然漆喰ですが、DIYでカルクウォールの塗り壁に挑戦されている方もたくさんいらっしゃいます。はじめての挑戦でも、「思った以上におしゃれな壁にできた!」と感じると思いますので、思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
状況と下地処理によっては施工できる場合があります。基本はクロスを剥がして漆喰を塗ることをおすすめしています。ただし、石膏ボードにクロスの裏紙を残したまま漆喰を塗ると、後で漆喰が剥れてくる可能性があります。
霧吹きで水を吹きかけながら剥がすときれいに剥がせます。
クロス剥がしの後は、部分的にグラスファイバーテープとパテでジョイントを埋め→アク止めシーラー→ミネラル下地材→漆喰(カルクウォール)という工程で仕上げます。「自分ひとりでは心配…」という方は、まずは弊社までお問い合わせくださいませ。
クロスを剥がして下地のカビも除去する必要があります。最悪の場合、湿気とカビにより腐食した石膏ボードや合板等を張り替えることもご検討ください。先ずクロスを剥がして下のカビをカビ取り剤等で完全に除去してください。
スイスウォールは天然100%の本漆喰です。天然100%のものは静電気を発生させないので埃が付着し辛いので色んなパターンを楽しむことが出来ます。万が一の補修を考えるとフラット仕上げよりラフ仕上げもおすすめです。
専用の天然顔料を調合することで可能です。調合には撹拌機を使って、しっかり混ぜる必要があります。また、天然成分のため、濃い着色で仕上げた場合に色ムラが目立つ場合がございます。 最近はその色ムラを表現として活用し、歴史感ある「エイジング」として積極的に楽しんでいる方もいらっしゃいます。
カルクウォールは、粒子が均一で割れにくい性質を持った漆喰です。地震などの影響で下地が割れたり動くようなことがあれば、合成樹脂を含まないカルクウォールは下地の動きに追随できず、割れてしまうことがあります。しかし、下地の適切な処理で割れを防ぐことができます。もし割れてしまった場合、表面上であれば、同じ材料を上から塗布することで、補修することができます。
画鋲の長さなどに気をつければ大丈夫!石膏ボード等の下地まで十分に突き抜ける長さの画鋲や釘を打てば、ひび割れを起こすことはございません。開いた穴を塞ぐ際も、簡単に補修することが出来ます。
内装施工の場合、乾燥時間はおよそ24時間です。手で触って乾いたのを確かめることができます。
構造材が乾燥するにつれ多少締まりますので、壁と柱の間に多少の隙間はできますが、ヘアークラック程度なら消すことができます。また、部屋のコーナーの入り隅などは小さなひび割れが起きやすい場所です。 ヘアークラック程度ならスプーンの背などで押えることでなじんで消えます。ある程度大きなひび割れの場合は、補修の必要がありますので、ご相談ください。
漆喰は汚れたら、その上から塗り重ねができる素材です。染み込んだ汚れは#400番程度の紙ヤスリで削り落としてください。自分達で手直しすれば、さらに愛着が深まります。
仕上げパターンによって、最初だけ白い粉が落ちることがありますが、さすっても服は汚れません。また、塗っている際に服についた漆喰は洗濯で落とすことができます。
保存方法に気をつければ長期保存が可能です。カルクウォールは、専用のプラスチック製のバケツに入れ、しっかりとフタをして空気に触れない状態にしておけば長期保存が可能です。カルクファサードは粉状の状態であれば、湿気に触れないよう密閉すれば長期保存可能です。
【注意】金属製の容器に移さないでください。高いアルカリ成分で金属が錆びてしまいます。
内装、外壁にご使用頂けます。骨材の大きさによって0.5mmタイプと1.5mmタイプがありコテで施工します。
外装専用の製品です。骨材の大きさは1.0mmタイプと2.0mmタイプがあり、コテで施工します。
内装専用の製品す。骨材が小さくクリーム状でコテやローラーでも施工できるのが特徴です。
カルクウォールやカルクファサードの専用下地材で、漆喰と下地との密着性を高めます。
補修用の製品です。内装、外壁ともにローラーで施工することができます。また、カルククリーム、カルクファルベの下地材にもなります。
補修用の製品で、内装、外壁ともにローラーで施工することができます。