内装について考える
日本の住宅のほとんどの仕上げ材には、ビニールクロスが使われています。
そうなった背景には、戦後の住宅復興において、「低コスト・施工の早さ・豊富な種類」を優先して家づくりが進められたからです。その結果として、家の空気環境が原因となるシックハウスなどの健康被害やアレルギーが蔓延するようになりました。一方で、同じく戦後を経験しているドイツを含む先進国では、ビニールクロスはほぼ使われず、人と環境に優しい家づくりをが当たり前になっています。そんな日本でも、省エネ住宅や高機能住宅などが住む環境や住む人を優先した家づくりに目を向け始めています。そもそも、ヨーロッパではどうしてビニールクロスが使われていないのでしょうか?
日本の住宅で8割以上使用されているビニールクロスは安く早く、そして全面張り替えでイメージを新品同様に見せることができる壁材です。しかし、住宅の寿命や、住んでいる人の健寿命を考えた時にはどうでしょうか?今の日本の住宅は、安く・早く・見た目に色鮮やかでオシャレな部屋にすることが重要とされる傾向があります。それは、建築する業者のメリットに繋がるからです。しかし、それは住む人、つまりお施主様のメリットと直結しているかと言えば、そうではありません。施工時に安く施工できても、メンテナンスに大きな費用がかかること、また、素材が家の劣化を早める場合があることなどが挙げられます。自然素材は、高いと思われがちですが、メンテナンス費用が部分的にしかかからず、長く健康な家を保ち続けることや、家や住んでいる人の健康を育む素材であると言えます。
埃が部屋の中を舞っているのが当たり前になっていませんか?
スイスウォールを塗った部屋では、静電気が発生しにくいため、埃が部屋に舞いにくくなります。空気中に埃が舞いにくいので、埃を吸い込むことが少なくなったり、常に床全体に広がっていた埃が部屋の隅に集まってお掃除も楽々になります。
スイスウォールをリビングに使うのは定番です。その白さで室内は明るく、吸放湿性で年中を通して過ごしやすい室内になります。また、外壁に使えば遮熱効果(赤外線反射)で夏場を快適にします。
家で一番長く居るのは寝室です。その空気が汚れていると体への大きく影響を与えます。スイスウォールは、有害物質を取り除くだけでなく、夏も冬も吸放湿性で快適に湿度環境にするので安眠に繋がります。
トイレは、どうしても不快な臭いがたまりやすい場所…。そういった光や風を取ることが難しい場所にスイスウォールを塗れば消臭効果で臭いが気にならないのでぴったりです。
家の中で最も湿気が多いのは洗面室などの水廻りです。そこにスイスウォールを塗れば、吸放湿性と強アルカリ性が防カビ効果を発揮します。また、室内干しも早く乾くので梅雨時も安心というお声をいただいています。