スイス漆喰の家に住み始めて7年目のお施主様にお話を伺いました。
大好きなわが家
夢のマイホームを建てるとき、思い描く憧れはたくさん。
その中で、私にとって家族が過ごす空間を作り上げる壁はとても大切な要素でした。家族みんなが吸う空気を作るといっても過言ではないし、大好きな雑貨やグリーンだって素敵に飾りたい。そんな憧れを叶えてくれるのは、スイス漆喰カルクウォールでした。
カルクウォールが包んでくれる爽やかで心地よい空気感・・・これは、今やもう暮らしの中で当たり前になってしまって言葉ではなかなか伝えきれませんが、とにかく気持ちが良いんです。
その秘密は、カルクウォールは光の反射率が高く、直射日光だけでなく大気中に拡散した太陽光である天空光をめいっぱい取り込むことができるので、室内をやさしい光でいっぱいにしてくれるメカニズムにあるみたいです。
自然採光によって精神を安定させるセロトニンや生体リズムを整えるメラトニンが分泌され、骨を生成・強化するビタミンDも生成されるので、これから始まる子どもたちとの生活には欠かせない要素でした。
睡眠覚醒のリズムが矯正されて体の調子が整うといわれているので、気持ちいい毎日を送れているのはきっとカルクウォールに包まれているおかげです。
壁ってこんなに大切
なんといってもカルクウォールのしっとりとした質感(触ったらとても硬い)、職人さんがコテで塗り上げてくれる表情といったら・・・
人の手で塗り上げるし、コテの種類によっても表情はさまざま。私は、日中は窓から差し込む太陽の光が優しく反射したり夜は照明が照らし出す陰影を楽しみたくて、職人さんに何パターンか塗り見本を作ってもらいながらラフな仕上げをお願いしました。(本当はどの部屋かを自分たちで塗ってみたかったけど、次男妊娠中だった為断念。)
▷カルクウォールの定番パターン&自然素材をプラスしたアレンジ
そして、カルクウォールはとにかく白くしっとりとした質感に窓から差し込む光を優しく反射してくれるので、朝日がたっぷり差し込む時間になると照明をつけなくても明るく、日が落ちる頃まで過ごすことができます。
カルクウォールは、表面の結晶化によって太陽の赤外線を91%も反射してくれるんだそうです。お客さまが遊びに来てくれたときも「おうちの中が明るいね」と言ってもらえるのは、きっとカルクウォールのおかげです。
空間を演出してくれる照明
日が落ちてくると必要になってくる照明は、それぞれの空間をどんな雰囲気で過ごしたいか・・・想像しながら選ぶのがとても楽しかった思い出です。そして、選びながら照明は部屋の雰囲気を作ってくれるインテリアのひとつなんだと、とても感じました。
まず、照明にもペンダントライト・シーリングライトなどがありますが、私はどの部屋も迷わず、ペンダントライトを選びました。
それは、天井から床までの全体を明るく照らすより、少し低い位置で暖かく落ち着いた雰囲気でそれぞれの空間を楽しみたかったからです。また、壁や天井に表情が出るので、奥行きも感じられて視覚的に広く感じます。
みんなで一緒に過ごす時間が長いリビングは優しい雰囲気の明るさに包まれたかったので、電球色の電球に自然素材のランタンシェード。
ダイニングは少しでもお料理が美味しそうに見えるよう、電球色の電球に清潔感のあるホーローのシェード。
キッチンは手元がくっきり見えるよう、電球色の電球にクリアなガラスのシェード。
おうちの中でメインの場所として考えるのはこんな所かと思いますが、私がそれと同じように重視したのは、トイレや廊下。その場所で過ごすのは短い時間だし、廊下なんて通るだけ。
でもだからこそ、風景を楽しみたい。
そこで、絶対に使ってみたかった気泡の入ったガラスのシェードを。スイッチを押したとたん、気泡の水玉模様がカルクウォールの凹凸に映し出されて、一気に素敵な空間になります。
日が落ちてから電気を点けるのが楽しみになりました。
やっぱり漆喰じゃなきゃ
壁と光は、暮らし全ての背景になってくれます。おうちは毎日を過ごす大切な場所。
どこにいても、どこを見渡しても、自分のお気に入りの景色だったら、どんなに幸せだろうと思いませんか?2020年の冬頃から未曾有のウイルスにより生活ががらりとかわり、リモートワークや休校、外出自粛によりおうち時間がぐっと増えました。
けれどわが家は、白くすがすがしい大好きな空間のおかげで、ずっと家で過ごすなんて息苦しい!なんてことにはならず、おうち時間を楽しむ事ができました。(もちろん兄弟げんかは増えましたけどね。笑)
大切な‘’家”を考えるとき、憧れのおしゃれな家電や素敵なインテリアに目が行きがちですが、そんなアイテムを引き立たせてくれる「壁と照明」にも目を向けてみませんか?
さあ、今日も朝日の射し込む明るいダイニングから、元気な一日が始まります。